【漫画紹介】BLUE GIANT ~心を揺さぶられるジャズ漫画~
ただひたむきにサックスの練習に打ち込みジャズに熱意を燃やしている宮元に何故こんなにも心を揺さぶられるのか。
熱量に圧倒され心揺さぶられる作品でまだ読んでない方は是非読んでいただきたい漫画「BLUE GIANT」を紹介します。
- 「BLUE GIANT」の基本情報
- 「BLUE GIANT」のあらすじ
- 「BLUE GIANT」はこんな人にオススメ
- 「BLUE GIANT」の魅力
- 「BLUE GIANT」頑張れない時にこそ読んでほしい
「BLUE GIANT」の基本情報
「BLUE GIANT」はジャズをテーマとした漫画。全10巻。
続編として「BLUE GIANT SUPREME」を連載中。
とても評価が高い作品でマンガ大賞も3位に入り複数の賞を受賞されています。
- マンガ大賞2016で3位
- 2017年第62回小学館漫画賞
- 2017年第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞
作者は同じく評価が高く複数の賞を受賞されている「岳」の作者でもある石塚真一さんです。
「BLUE GIANT」のあらすじ
音楽未経験の主人公・宮元大がある時初めてジャズを聴きジャズに心打たれサックスを吹き始めます。
音符も読めず知識もないけど毎日川原でサックスを吹き続け雨の日も雪の日もただひたすらに練習をしています。
目指すは世界一のジャズプレーヤー・宮元大の成長物語。
「BLUE GIANT」はこんな人にオススメ
- 青春漫画が好きな人
- 音楽が好きな人
- 感動したい人
- 熱い気持ちを持ちたい人
「BLUE GIANT」の魅力
1.主人公・宮元大
魅力的な点は数ありますが1番の魅力は主人公の純粋さでしょう。
主人公・宮元大は初めてのジャズに心打たれ全くの未経験だったサックスを始めます。
宮元は毎日毎日サックスの練習を続けて成長していきます。独り川原で練習を続けるところから始まり、たくさんの人との出会いと別れを経験し自身を成長させていく姿に心打たれます。
目標に向かってまっすぐ進むこと、物事を継続すること、自分を信じることを大切だと思っている人は多くても実践できているひとは必ずしも多いとは限りません。
宮元は世界一のジャズプレーヤーになることを目指しひたむきに練習していますが世界一のジャズプレーヤーが夢とは一言も言いません。
自分が世界一のジャズプレーヤーになると信じて毎日練習を続け目標に向かってまっすぐ進んでいるのです。
そんな宮元の熱量、真摯にジャズに向き合う姿は憧れすら覚えます。
そんな宮元の進む道は全てが順調ではありません。時には挫折も味わうし葛藤し悩み自分ではどうしようもない事態に出会うこともあります。
それでもどんな時も恨み言や泣き言を言うのではなく前進することを考えるところが人を惹きつけてやまない部分だと思います。
2.周囲の人達
家族・同級生・バイト先の上司・学校の先生など生活の中で関わる多くの人達が宮元の演奏を聴き「何か」を感じます。
時には励まされ、時には感動し、時には涙します。
音楽を始めてから関わるようになった周囲の大人達は音楽の世界で生きている人もいれば、惰性で続けている人や上を諦めた人達がいます。
宮元の演奏を聴き成長を促す人もいれば奮起し自分の熱量が上がる人もいるのです。
前しか見ない宮元に感化され自分も前進しようと頑張る姿は読者としての自分と重なるように感じます。
音楽を続けているとまた宮元に影響を受け仲間ができます。
それぞれの事情があり上手くいく部分も上手くいかない部分もあり衝突することもあります。
過酷な試練が待ち受け必ずしも努力が報われるわけではないと知ってもそれぞれが前を向こうと努力するのです。
主人公以外の登場人物も魅力的でどこか感情移入して没頭してしまう部分があるのだと思います。
3.音楽を漫画で描いている
これらの魅力を音を伝えられない漫画で描いていることです。
漫画で表現するのが難しいと思う臨場感・躍動感があり思わず意識が引き込まれる漫画です。
まるで音楽が聞こえてくるかのようという表現はありきたりかもしれませんが間違いないです。
音楽をテーマにしている漫画はピアノの森、BECK、のだめカンタービレなど名作揃いですがここまでの熱量を感じたのそうはありません。
私自身ジャズに詳しくはないですが思わず聴いてみようと思わされたのは初めてかもしれません。
「BLUE GIANT」頑張れない時にこそ読んでほしい
新しいことを始めたい時は自分の中に熱がないと大変です。
今までと変化をつける時もエネルギーを使います。
何もなくても人生に疲れてしまうこともあります。
そんな時にジャズを通じて宮元が頑張っている姿を見ると自分自身にふつふつとした熱を感じます。
自分自身が頑張れない時こそ「BLUE GIANT」を読んでみてはいかがでしょうか。